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官僚を敵に回すことの是非

 2009-11-29

民主党政権が誕生して、政治の世界は確かに変わりつつあります。それは、官僚主導から政治主導へと導いていることです。方向性は正しいと思うし、どんどん政治家がリーダーシップを発揮するものに変えていかなければ、政治の魅力が復活することはないでしょう。

ただ、私は常に気になることがあります。民主党政権が主導した事業仕分け一つとっても、決して賢い政治をしたと思えないからです。無駄を削ることは大切ですが、それ以上に日本の未来を創造する投資にあたるものが皆無だからです。日本経済再生の政策がいまだに出てこないことが最も懸念される問題です。

インフラ整備として必要な新幹線や高速道路整備(耐震強化を含む)などは、どうしても必要な投資です。科学技術を支援することで、日本が技術大国としてさらに発展し、世界の発展に寄与することも無視してはいけません。日本は、製造業が低下してきたといいますが、特許などの技術貿易では立派な黒字国です。製造業のシェア低下にも関わらず、世界は日本の技術を必要としています。実際、アメリカの防衛産業は日本の技術がないと成立しません。こうしたことをマスコミは一切報道しませんが、日本はまだまだものづくり大国だという事実は揺るぎません。事実を無視して、「無駄だから」という固定観念だけで予算を削るようなら、あまりにも粗暴過ぎます。もう少し検討する時間をとるべきではないでしょうか。

さらに、官僚を敵に回すことを明らかにやっています。官僚の弊害は確かにあります。実際、官僚に任せておいては、予算は肥大化し、行政は非効率になります。一方、官僚は非常に優秀であることも事実です。彼らがどれほど国家のために働いているかは定かではありませんが、省益を優先する行政を長年やってきたつけがまわってきていることは事実です。その意味で改革は止めてはいけません。ただ、官僚をいたずらに敵に回すことで、どれだけの政治家やエコノミストが被害を受けたでしょうか。官僚にはプライドがあります。知識もあります。政策の鍵を握っているのは官僚だということも事実です。要は、政治家が官僚を使いこなせないことに問題があるのではないでしょうか。ほとんどの政治家は、勉強する時間がなく、耳学問しかしていないのでしょう。政権中枢部に入って頑張ってきた方に元官僚が多い。あるいは歴代の総理や大臣で官僚出身が多いことを見ても、どれだけ彼らが優秀であったかの証拠です(もちろん、民間出身者で偉大な功績を挙げた方も多数いるし、官僚出身者でたいした実績を上げていない方もいる)。官僚に媚をうるつもりは全くありませんが、少しは公平な目で見る視点も必要ではないかと感じます。

そして私には、どうしても拭えない不安があります。現在の民主党は、官僚を敵視して失敗したナチスのヒトラーに極めて類似しているからです。ヒトラーはドイツ参謀本部の意見や政策を跳ね除けました。独自の判断で次々と無謀な戦争にはまって、結局破滅しました。ドイツ参謀本部は、当時はどこよりも優秀な官僚組織でした。渡辺昇一上智大学名誉教授の著書『ドイツ参謀本部』を読んでも、彼らのレベルの高さが分かります。翻ってみれば、今の国家戦略局(室)は、政治主導で進めようとしていますが、私にはどうしてもドイツ参謀本部を敵視したヒトラーの二の舞に見えてなりません。さらに言えば、専門知識がない国会議員を霞ヶ関に送り込んでも影響があるとは思えません。現政権が、あまりにも官僚敵視の姿勢を出しすぎれば、安部内閣と同じ轍を踏む危険性があります。それがどうしても拭えない不安です。

政治主導の方向性は正しいです。であるならば、官僚を使いこなす度量を持って欲しいし、それ以上に政治家がしっかり勉強をして欲しいと思います。基本姿勢として学習する態度がなければ、政治家と官僚の醜い争いが政争の具となってしまいます。民主党には官僚を敵に回すリスクを覚悟しているのでしょうか?今後、嫌が上でも突きつけられる現実となるでしょう。

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