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サムエルソン博士死去

 2009-12-14

近代経済学にとって多大な貢献をなしたサムエルソン博士が逝去されました。享年94歳でした。ノーベル経済学賞を2回受賞された業績は今後誰も到達できないと思われます。博士は、経済学に数学的手法を確立させただけでなく、入門書を書き(私も学部時代にお世話になった)、政府の経済政策顧問も歴任されました。独特の語り口は賛否両論があったと思われますが、経済学者が決して象牙の塔だけに入るだけでなく、実際の生活に役に立つことを真剣に考えていたことは、教科書『経済学』には随所にちりばめられています(ノードハウスとの共著になって以降はあまり面白くなくなったと感じるのは私だけだろうか・・)。

私は、院生に時代に理論を専攻していたので、彼の古典的名著『経済分析の基礎』を愛読しました。今読んでも、充分使える内容だと思います。ある程度の中級レベルの経済学を修めた方が上記の本を読んで勉強すれば、理解は深まると思います(特にミクロ経済学や応用経済学で比較静学を使う方はマスターするべき定理が丁寧に解説されています)。

最近の経済学の教科書は技術論しか扱っていないものが多く、経済学者としての思想をはかる機会がありません。スティグリッツやクルーグマンは新聞や雑誌、一般向けの文章を出しているのは良い傾向です。ただ、残念なことに経済学者はどうしてもリベラルに近い思想になってしまうようです(サムエルソン博士にもその傾向はあった)。ただ、私は経済学者としての立場をわきまえて、意見を堂々と発信し続ける経済学者は尊敬します。数学や統計に逃げることなく、文章でも講演でもこなす学者こそ、本物だと思っていますので。

私は、同時代のハイエクやシュンペーターの著書を読むたびに、昔の経済学者は哲学者でもあり、なかなか読み応えのある本を書いていたことをなつかしく思います。もちろん、サムエルソン博士も様々なところで論文や記事を寄稿されていましたので、バランスのとれた経済学者であったと思います。何より、ケインズやハイエク、シュンペーターが生きていた時に、経済学者を目指していたかたですので、今では数少なくなった近代経済学初期の生き証人です。

晩年は、新聞への寄稿をしていたくらいしか記憶にないのですが、最後まで経済学と実際の経済に関心を持たれていた方です。本当に経済学を学ぶ者には指針を示し続けてこられました。

博士のご冥福をお祈り致します。

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