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橋下人気に群がる政治家の悲しいサガ

 2012-11-22
今回のニュースファイルでは、大阪市長であり日本維新の会の顔でもある橋下徹氏に群がる政治家の実情に迫りました。各メディアによって報道の濃淡はありますが、全般的には日本維新の会の報道は連日多いのが事実。

そこで、メディアでは報道されない真実を紹介します。



HRPニュースファイル464 橋下人気に群がる政治家の悲しいサガ

マスコミでは連日のごとく日本維新の会が登場します。

全般的に支持率を落とし始めていますが、ここにきて比例の支持率まで持ち出し、存在感を出そうとするマスコミの意図があります。

例えば、11月19日に掲載された毎日新聞の世論調査では、比例の投票に関して自民党が17%、日本維新の会13%、民主党12%と「三つ巴」だと報道されています。

全般的には、マスコミは日本維新の会ブームを必死でつくろうとしていますし、石原慎太郎前東京都知事の合流がこの流れを加速させました。

石原氏は、日本維新の会の橋下氏を次のように評価しています。

「僕は、義経に惚れた武蔵坊弁慶のようなもの」と。

この発言は明らかに方便かと思います。というのは、もともと、橋下氏と石原氏では、政策に決定的な違いがあるからです。

例えば、TPP(環太平洋経済連携協定)に対しては、石原氏は「米国の陰謀」と一蹴してきましたが、合流する以上はTPPを認めるのでしょうか。

「国益に適わないならば反対する」という趣旨の発言をしていますが、石原氏の持論である米国陰謀論からはだいぶトーンが下がりました。

原発に関しても、維新側は脱原発でしたが、石原氏側は必要性を認めています。

特に、平沼赳夫氏は、原子力問題に関しては一貫して推進の姿勢を示していましたが、脱原発を抱える橋下氏とどのように調整をしていくのか見ものです。

石原氏は、両者の政策の違いを「アングル(政策をみる角度)の違い」と言及しているようですが、発言があまりにも軽すぎます。

橋下氏は「竹島の日韓共同管理」や日本側の謝罪外交について触れており、石原氏とは真逆の歴史観の持ち主です。

石原氏は中国のことを「シナ」といってはばからず(中国のことをシナと呼ぶことは全く問題ない。英語のChinaにあたる)、尖閣諸島を東京都で購入するために積極的に動いた方です。

加えて、石原氏は核武装論者ですが、橋下氏は慎重論であり、外交・安全保障のすれ違いは随所に見られます。

石原氏は80歳を超えており、事実上国政への復帰と総理大臣となる最後のチャンスだと考えているのでしょう。

国民的人気は高いとはいえ、既存政党のような組織がない同氏にとっては、議席数がものをいう永田町の論理の中では埋もれてしまいます。

そこで、現時点で人気が高まっている橋下人気に便乗しているのは明らかです。

同様に、橋下氏が石原氏のファン層を利用していることも事実です。いずれにせよ、政策に関しての違いが明確な以上、両者の蜜月関係は長持ちしないでしょう。

また、名古屋市長として人気を博している減税日本の河村たかし代表は、「党名を変えてでも」日本維新と合流したいようです。

日本維新側は、合流に対しては否定的ですが、同党は消費税11%を主張している増税政党です(減税日本は、21日現在で合流を断念)。

本年の4月14日、都内で東京茶会が主催したワールド・ティーパーティーという会合では、河村氏はビデオレターとして日本語と英語両方を駆使して減税の必要性を訴えていた人物です(筆者もこの会合に参加している)。

全世界に向けて減税を主張した人物が、一転して増税政党に合流するということが許されてよいわけではありません。

同じ流れとして、元杉並区長の山田宏氏が立ち上げた「日本創新党」の解党、そして日本維新の会への合流があります。

山田氏も上記の同じ会合で全世界に向けて減税の必要性を訴えた一人です。旧日本創新党は、山田氏を中心に「いかなる増税にも反対する」ことを宣言する「納税者保護誓約書」に多数署名しています。

これは、JTR(日本税制改革協議会:内山優会長)が進める草の根運動の一環であり、我が党にも私を含めて多数の署名者がいます。

山田氏は、誓約書を反故にしてまで本当に維新の会と合流することが正しいと考えているかは疑問が残ります。

むしろ、元横浜市長の中田宏氏と橋下市長が友人だということが大きく影響しているのは間違いありません。

そう考えると、「保守のプリンス」とも呼ばれた山田氏も、橋下人気にあやかるという誘惑には勝てなかったとみるべきです。

現実問題として、政治家は当選すること、国会で議席を多数有することは大事です。しかしながら、自らの政治信条を変えてまで人気にあやかる政治家には魅力を感じません。

ましてや、現在の日本は経済的衰退、領土喪失、エネルギー危機、学力低下といじめの犯罪化を抱えた「国難」の真っただ中にあります。党離党略や離合集散を繰り返す政治ゲームをやっている場合ではないはずです。

幸福実現党が、今回の総選挙を「救国選挙」と位置付けているのもこうした理由からです。

国難を打破する大事な時期に、既存の大物政治家が人気取りのために振り回される姿は「情けない!」の一言に尽きます。

そして、人気取りや一時的なブームだけで政権交代を煽る総選挙はいい加減やめにしたいものです。

この三年間、ブレることなく活動をして来た幸福実現党の候補者の皆様、橋下人気をものともせず、正々堂々と戦い、勝利をものにして下さい!
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