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マクロ経済学関係の良書は増えているのだが・・・

 2012-05-21
最近は政策研究を深めるために大学院時代に使用したテキストやこれまで買い込んで手を付けていなかった文献を狩猟するようにしています。学術的な裏付けを取りたいだけなので、ダイレクトに党の経済政策には応用できるものではありませんが、政府の御用学者はかなりの有名人が入り込んでい以上は切り込む必要性を感じています。

例えば、個人的に東京大学の井堀利宏教授の増税論は反対です。

消費税を段階的に15%まで引き上げることが、本当に正しいのかどうか、理論は別にして、政策としては厳しい結果をもたらすと予想できるからです。理論の世界では、かなり強い前提を置いたうえでの結論ですので、鵜呑みにできるものではありません。井堀教授は、財政学の専門家としてだけではなく、経済学の入門書も多数出版していることや、弟子筋も相当有名になってきています。その意味で、彼の影響力は大きいのは事実です。

ただ、私は大学院時代に教授の教科書はかなり勉強で役に立ったことも記しておかなくてはなりません。

私の専攻は国際経済学とはいえ、分析手法はほとんど変わりありません。大学院レベルでは、財政学や金融論、国際経済学という「応用経済学」と分類されているコースでは、比較静学と呼ばれる理論的分析と計量経済学の手法をマスターする必要があります。また、経済成長などの動学最適化問題もマスターしなくてはなりません。学部時代(通常の大学生のコースのこと)のミクロとマクロ経済学とは全く違う世界が大学院では展開するのですが、井堀教授の教科書はコンパクトでわかりやすかったのを今でも肌で覚えています。

最近、大学院生や研究者向けのマクロ経済学の教科書の進歩は著しいと感じています。私の世代では、現在のIMFチーフエコノミストであるO.BlanchardとS,Fischerとの共著Lectures on Macroeconomicsがまだ主流でしたが、ミクロ経済学が専門出会った私にはかなり難解なテキストでした(今ではさすがにこのテキストを使い大学院コースは減った模様)。その後、D.RomerのAdvanced Macroeconomicsを筆頭に、ずいぶんと分かりやすい教科書が出ています(原書は第四版まで出ている)。この手の分析を進める上で必要な経済数学のテキストも多数出ており、著者たちがネット上で教材を補充している点など、学部生と院生のギャップは相当埋まってきているのではないでしょうか(最近は動学的一般均衡分析の解説書も学部生レベルで展開しているテキストもある)。

しかしながら、冒頭にも書きましたように、マクロ経済学の良書は多数出ていても、経済政策に適用できるものは少ないというのが事実です。そうなると、どうしても学部生が使用するテキストや解説書などで対応するしかありません。また、IMFなどの国際機関が発表しているWorking Paperなどを読むことでトレンドを知ることが現実的です。
あるいは、ノーベル経済学者のブログや新聞や雑誌への投稿記事などは貴重となります。

私は、政治家志望ではありますが、政府や学者の嘘を見破るというのは大事だと考えます。経済学関連の論文や白書で展開されている議論や結論などの背景となっているモデル(数式モデルや回帰式などの計量モデルのこと)を知ることで、同じ土俵で議論をすることができます。

今後も、政治活動と同時にアカデミックレベルの貢献もしていきたいと考えているので、今回のようなマニアックな内容も書いていく予定です((笑))。
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【2012/05/22 05:35】
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